照 屋 林 助

(てるや りんすけ、1929年4月4日 - 2005年3月10日)
音楽家、漫談家。戦後の沖縄県の娯楽・芸能をリードした、
沖縄ポップカルチャーの第一人者。「テルリン」の愛称で親しまれた。

野村流琉球音楽研究家・照屋林山の息子として大阪に生まれる。
1936年、7歳の時に家族とともに父の故郷・沖縄県に移住。
琉球音楽研究家で、のちに「沖縄のチャプリン」とも呼ばれた小那覇舞天に強い影響を受ける。
エレキ三線、四線、二首三線などを考案した。

平成ワタブーショー3 スマイル?沖縄の笑い
平成ワタブーショー3 スマイル?沖縄の笑い

照屋林助は戦後の琉球芸能の在り様を大和人にも分かる形で民俗音楽史的な解説をし,演じていく。
何でもありの朗らかな沖縄漫芸を楽しめる。
そこに祭りの後の寂寥に似た哀しさを感じてしまうのはワタシが大和人だからか。

1. 旅だより
2. 話芸:うたはデンサ節から
3. あやかり節
4. 話芸:浦島太郎が辿り着いた島
5. 命果報(ヌチガフー)ゆんた
6. 話芸:南洋は誰も急がない
7. いぇー鳥(ガラサー)
8. 話芸:「人道」とは人が通る道のこと
9. 国頭(クンジャン)サバクイ
10. 話芸:笑い,もう一つの理由
11. 多良間(タラマ)よんしー
12. 話芸:笑いと恐怖
13. みるく加那志(ガナシ)
14. 話芸:「ギヴ・ミー」して何が悪い
15. 助けて給(たも)れ
16. 話芸:堅物の話
17. かてえむん
沖縄漫談 平成ワタブーショウ
沖縄漫談 平成ワタブーショウ


1. 山入りの呪文~テルリン流・山入りの呪文/
マーニンネーラン
2. ユクシムニーはユクシムニーか~むる判らん
3. 鯨糞は最高の貢ぎ物~カミダーリユンタ
4. チャンプルーの由来~生き返り節

沖縄本島最後の無冠の帝王芸人のとぼけっぷりはすごい。
笑い(漫談)に紛らせながら,いつしか沖縄人が持つ
ちゃっかりしたたくましさ=チャンプラリズムに,
音楽的に迫っていく。
沖縄よろず漫芸 平成ワタブーショー沖縄チャンプラリズムの神髄 2
沖縄よろず漫芸 平成ワタブーショー
沖縄チャンプラリズムの神髄 2


1. 三線(さんしん)は遊びの道具:沖縄飯米節
2. 不死不滅のハンドー小(ぐわ):チャームチリ
3. すべて黒潮のお陰:ヨサコイ節
4. 沖縄の笑い芸:
石川かぞえ唄~舞天(ぶーてん)先生の職業口説
(くどち)~テルリン流・職業口説1
5. ボーナストラック:テルリン流・職業口説2

自宅のライヴ・ハウス,てるりん館で収録した
アット・ホームな語り芸の後半パート。
タイトルにある「沖縄よろず漫芸」とは言い得て妙也。


67の青春

1. ちぶるや悪っさしが
2. 不思議な言葉
3. たりたりたり
4. どるどるどん
5. コンソレ・ルンバ(買い召されルンバ)
6. 道具の清らさ
7. 恋するチンボーラー
8. 厄介むん
9. うとぅるさむん(怖いもの見たさ)
10. あんやんてぃんどう

てるりん 照屋林助作品集
てるりん 照屋林助作品集

沖縄チャンプラリズムの集代成 【収録曲】

1.年中行事口説 (照屋林助)
2.林助の沙汰ン成ラン呉屋主 (照屋林助)
3.なんちち節 (喜納昌永/囃子・民謡四人娘)
4.恐るさ物の見 い欲さ物 (嘉味田みつ子/囃子・マルテルニンジュ)
5.里帰り (亀谷朝仁/湧田繁子)
6.あやかり節 (フォーシスターズ)
7.かてーむん (高安勝男)
8.村はじし (高安勝男)
9.くがり節 (饒辺愛子)
10.ダンク節 (嘉手苅林昌)
11.ククラキ節 (田場盛信)
12.ベールベール(いやよいやよ)(田場盛信)
13.裏座小 (知名定男・瀬良垣苗子)
14.船出の唄 (玉井良子・ 稲嶺八重子)
( )は歌手名です。※歌詞・歌意付き



うちな~ゆんたく・沖縄の笑い芸
うちな~ゆんたく・沖縄の笑い芸

1. ワタブーショウ(26分04)
2. ブーテン漫談(25分17)収録

著書

  • 『沖縄がすべて』筑紫哲也、照屋林助

  • 『てるりん自伝』照屋林助著 北中正和編

  • 『沖縄の神さまから贈られた言葉』

てるりん祭

沖縄市の旧コザ地区中心部にある商店街では、照屋の業績に敬意を表し、彼の名を冠したイベントを開催している。
第1回は2009年6月6日に行われ、登川誠仁を始めとする照屋に縁のある唄者たちが多数参加した。
2010年(第2回)4月4日に開催されている。


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