喜劇の女王・仲田幸子

仲田(比嘉)幸子は樽皮職人で芝居好きであった父の影響で、15歳の時、南月舞劇団に入団。
最初はチョイ役で、ほとんどは炊事洗濯、薪拾いの雑用係であった。
同じ劇団にいた仲田竜太郎(役者、脚本家)と結婚し、1956年「仲田竜太郎一行」をスタートさせた。
65年「劇団・でいご=仲田幸子一行」と改名し再始動した。芸暦60年。
喜劇の女王として、その名を知らない人は沖縄にいない。

劇団でいご座 '08 母の日公演 [DVD]
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1. 時代人情劇 無人島の鬼
2.幸子のお笑い劇 結婚株式会社

郷土劇場 劇団でいご座編 「姉弟」 [DVD]
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【姉弟】は1984年に沖縄テレビの「郷土劇場」にて放映された。 時は首里王朝時代。とある武家屋敷で父親から武術を習う一人娘の真鶴。
傍で見つめる乳母(アンマー=仲田幸子)はその成長に胸を撫で下ろしていた。
ところが、真鶴に一方的に思いを寄せる吉田が夜中に突然真鶴宅を訪れ、真鶴を嫁に欲しいと父親(神山)に嘆願するも一蹴される。
吉田はその腹いせに夜襲をかけ父親を殺してしまうが、真鶴はアンマーと共に命からがらアンマーの田舎に逃げ延びていく。
仇討ちするまでの田舎暮らしのつもりではあったが、
アンマーの弟の蒲太が真鶴の美しさに心を奪われるも想いを告げられず、仕事もせずに毎日酒を飲む有様。
そこへ真鶴を追って吉田が現れるが、蒲太の活躍で真鶴は見事仇討ちを果たす。
真鶴は蒲太の命を掛ける程の真心に心を打たれ、二人は身分を越えて結ばれる。
郷土劇場 劇団でいご座編 「山内棒」 [DVD]
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【山内棒】は1984年に沖縄テレビの「郷土劇場」にて放映された。
アヒ(富里)がチラーを誘い出して語り合っていると、山内村の青年達が現れ、誘われるがままに毛遊びへ。
アヒは酔い潰され、チラーは連れ去られてしまう。
チラーを連れ去ったのは、実は欲の為に娘を「金持ちターリー」と結婚させようとする
アンマー(チラーの母親=仲田幸子)とターリーの2人の差し金だった。
アヒはチラーをどうにか奪い返すのも束の間、用心棒の「山内の棒」を連れてきたターリーとアンマーに、また連れて行かれてしまう。
そこからアヒの兄貴分の「諸見里アコー」とターリーの用心棒の「山内棒」とを巻き込んでの格闘家同士の「力」の勝負と、
ターリーとアヒの「金と情け」の勝負が始まるのだが、どちらに軍配は上がるのか・・・。
郷土劇場 劇団でいご座編 「荷車の唄」 [DVD]
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【荷車の唄】は1982年に沖縄テレビの「郷土劇場」にて放映された。
主人公の正夫は幼い頃、母親を交通事故で亡くします。父親は荷車を引いて(ビン拾いなど)生計を立てていますが、
大酒飲みで家庭の事など一向に顧みません。正夫の事は心のやさしい継母が面倒を見て、精一杯愛情を注ぐのですが、
中学ともなると手のつけられない不良少年となってしまいます。
正夫は継母に反抗してばかりで「お前は母親ではない」と心やさしい継母を悩ませます。
そしてついには家を出て行ってしまいます。それから年月は流れ、年老いた老夫婦は未だに荷車を引いてドン底の暮らしをしています。
そんな時、正夫がヤマト(本土)の仕事で成功し、お金を稼いで帰ってきます。
自分のこれまでの不幸を両親に詫び、これまで一度も口にしたことの無い「お母さん」という言葉を発します。


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